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2008 年度 実績報告書

センシングデバイスとしてのロボットフィンガ「センシングフィンガ」の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20700161
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

栗田 雄一  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (80403591)

キーワード持ちやすさ評価 / センシングマネキン / ロボットハンド / 腱張力 / 腱骨格モデル
研究概要

1. センシングマネキンの製作
市販の関節可動型模型を骨格として利用し, 指関節を腱を模したワイヤにより駆動することが可能なセンシングマネキンのプロトタイプを製作した. 腱にはモータが接続されており, モータのトルク計測機能を用いることで物体を把握したときの腱張力を計測することが可能である. 実験では20mm〜100mmの幅を持つシリンダをセンシングマネキンにより把持させ, 指の姿勢によってどのような腱張力が発生しているのかを調べた. 実験の結果, 60mm付近の物体を把持したときに腱張力の合計が最も小さくなる傾向を確認した.
2. 異なる幅のシリンダを把持したときの感性アンケート
20〜100[mm]の異なる幅をもつシリンダを被験者に把持してもらい, どの把持幅がもっとも持ちやすいと感じるかをアンケート評価した. 実験の結果, 重さによらず60mm付近の幅を最も持ちやすいと判断する傾向を確認した. またそのときの筋電値を計測したところ, 筋電積分値の合計が60mm付近のシリンダを把持したときに最も小さくなる傾向を確認した.
3. シミュレーションによる姿勢と腱張力の関係
簡単な指の腱骨格モデルを製作し, 指姿勢と腱張力の関係を考察した. 実験の結果, 60mm付近の幅の物体を把持したとき, 腱張力の合計値がもっとも小さく傾向を確認した. これはセンシングマネキンおよび感性アンケートの結果と一致しており, 腱張力が人の感じる持ちやすさを定量評価する指標として有効であることが示唆された.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] 持ちやすさ定量櫛のための腱張力センシング2009

    • 著者名/発表者名
      池田篤俊
    • 学会等名
      第14回ロボティクス・シンポジア
    • 発表場所
      北海道
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] 手首で着脱可能な多指ロボットハンドの開発2008

    • 著者名/発表者名
      小野泰寛, 池田篤俊, 栗田雄一, 小笠原司
    • 学会等名
      計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会2008講演論文集
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20081200
  • [学会発表] Pinching motion evaluation using human like sensing device2008

    • 著者名/発表者名
      Atsutoshi Ikeda
    • 学会等名
      the Joint 4th International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 9th International Symposium on advanced Intelligent Systems
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] つまみやすさの定量化に向けた区ボットハンドによるピンチング計測2008

    • 著者名/発表者名
      池田篤俊
    • 学会等名
      第26回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-09-09
  • [備考]

    • URL

      http://robotics.naist.jp/research/Pinching_analysis/pinchinganalysis.html

  • [産業財産権] ロボットハンド2008

    • 発明者名
      栗田雄一
    • 権利者名
      奈良先端科学技術大学院大学
    • 産業財産権番号
      特願2008-308303
    • 出願年月日
      2008-12-03

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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