研究概要 |
本年度の研究では,IVR画像の量子ノイズを除去することと血管などの線状陰影情報を強調することの両方に焦点を絞り,20年度開発したICAShrinkageフィルタとMultiscaleフィルタを組み合わせて,IVR画像の量子ノイズを除去された背景画像と血管を強調された画像を融合させることにより、IVRの画質改善と血管強調の両方を同時に達成できる手法を開発した.従来法の単純な血管強調法や放射線画像における量子ノイズの除去法比べてより鮮明な画質が得られ、実際な診断や治療に使用可能になる。さらに、開発した画質改善と血管強調の手法を用いて島津製作所のIVR装置が撮影した実際動画像を処理し、その処理結果が評価すると、従来法より画質の改善と精度の向上が検証された。そして、開発した手法が実用化されると,医師の診断・治療精度を向上するたけではなく,患者の負担も軽減できるので,血管系病変の治療において果たしている役割が極めて大きいだけではなく、社会的な効果も大きい.本手法は医用分野だけではなく,他の分野への応用も可能である. 平成21年度、以下の研究進展を進めていた: (1)ICA Shrinkageフィルタの結果とMultiscaleフィルタの結果を融合させる方法を開発し,画質改善(ノイズ除去)と血管強調が同時にできる手法を確立できた; (2)開発したICA ShrinkageフィルタとMultiscaleフィルタ融合法が実際のIVR動画像を応用し、IVR動画像の背景にあるノイズ除去をしただけではなく、画像中の血管などの線状信号を同時に強調された; (3)DVBV法を用いた改善画像の定量評価を行い、従来法より画質の改善と精度の向上が検証された。
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