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2009 年度 実績報告書

三次元多指ケージングによるロボットマニピュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 20700183
研究機関国立大学法人横浜国立大学

研究代表者

前田 雄介  横浜国立大学, 工学研究院, 准教授 (50313036)

キーワードロボット / 多指ハンド / マニピュレーション / ケージング
研究概要

本課題では,多指ハンドにより物体をある閉領域に拘束する「ケージング」と呼ばれる手法について研究を行っている.ケージングにおいては,位置制御のみで物体を拘束しマニピュレーションを行うことができるので,ロボットの適用範囲を拡げるという点で大きな意味を持つ.本課題の特色は多指ハンドによる完全に三次元のケージングを対象に理論構築を行うところにある.
平成21年度は,物体をケージングするためのアーム・多指ハンド系の動作計画アルゴリズムを開発した.このアルゴリズムはRRT (Rapidly-exploring Random Trees)をベースにしたものであり,昨年度までに開発したハンドのみの動作計画アルゴリズムを拡張し,また計画を高速化するためのヒューリスティクスと組み合わせて構築した.このアルゴリズムを用いて,亜鈴状物体・リング状物体などをケージングするためのアーム・多指ハンド系の動作が自動生成できることを確認した.また,計画結果を実機システム上で実行し,実際にケージングが行えることを確認した.
また,昨年度までに導出したケージング成立のための条件のうち,物体がハンドによる拘束領域の内部に入っているかどうかを判定するための条件をより厳密に導出し,上記計画アルゴリズムに適用した.そのほか,三次元多指ケージングの典型的な形態として「包み込みケージング」「リング型ケージング」「くびれ型ケージング」の三種類への分類を提案した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 三次元多指ケージングの十分条件の導出-対称ハンドによる四種類の単純形状物体の拘束-2010

    • 著者名/発表者名
      槇田諭, 渡邉匠, 前田雄介
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌 28巻(未定(掲載確定))

    • 査読あり
  • [学会発表] 三次元多指ケージングの条件精緻化とアーム・ハンドによるケージング動作計画2009

    • 著者名/発表者名
      槇田諭
    • 学会等名
      第27回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      横浜国立大学(神奈川県)
    • 年月日
      2009-09-17
  • [学会発表] 多指ハンドによる三次元ケージングの実現2009

    • 著者名/発表者名
      渡邉匠
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2009
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡県)
    • 年月日
      2009-05-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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