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2008 年度 実績報告書

確率的生成モデルとその学習法の開発-実データ及び脳計測データへの適用-

研究課題

研究課題/領域番号 20700220
研究機関独立行政法人情報通信研究機構

研究代表者

寺園 泰  独立行政法人情報通信研究機構, 未来ICT研究センターバイオICTグループ, 有期研究員 (90435785)

キーワード確率 / 生成モデル / 学習 / 脳活動 / 情報量 / 隠れ状態 / MEG / 逆問題
研究概要

本研究では, 扱いやすい確率的な生成モデルを構築することと, そのモデルを実際の学習・処理すべきデータ, およびそれを処理している最中の人間の脳活動計測データへ適用し, 挙動を調べることを目指している.
今年度は, まず確率的な生成モデルについては, 関連文献および関連学会を調査し, 現状の把握に努めた. とくに, 神経回路学会では, 手書き文字や自然画像を対象とした確率モデルとその学習, 対象やそれを処理中のモデルの内部状態や神経回路網についての情報量あるいは相互情報量を規範とした最適化などの, 本研究でのモデルの構築に必要なトピックの現状について有益な情報が多く得られた. 実際のモデルの理論構築やシミュレーションについては, 試行錯誤を開始した段階である. 現在, 単純なビット列の生成則を既存のあるいは新規の様々な方式で学習させ, 特性を調査している. この段階では, モデルのサイズを一定以上にすれば, 隠れ状態つきで生成される列でもうまく学習できるようにすることが目標である.
次に, MEG(脳磁場計測)などの脳活動計測データについては, ノイズや各種変動要因の影響が無視できない実際のデータに対して有効な解析を行うことを目指した. そのために, データ解析手法である逆問題解法の拡張として, 一種のロバスト化を提案した. これにより, 既存の手法に比べ, 実際の計測データに対してより安定的に脳神経の電気的活動を推定できると期待され, 脳活動の時間的・空間的機序がよりよく把握できる可能性が高まった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 生体磁気逆問題のスパース解法の順問題誤差へのロバスト化2008

    • 著者名/発表者名
      寺園泰
    • 学会等名
      統計数理研究所研究集会「逆問題とその応用」
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-10-23
  • [学会発表] A Nonlinear Minimum Norm Method for Bioelectromagnetic Inverse Problems Robust Against Forward Calculation Errors2008

    • 著者名/発表者名
      寺園 泰
    • 学会等名
      International Conference on Biomagnetism 2008
    • 発表場所
      Sapporo
    • 年月日
      2008-08-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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