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2008 年度 実績報告書

位置情報システムを用いた公共図書館利用者の情報探索行動の質的分析

研究課題

研究課題/領域番号 20700223
研究機関駿河台大学

研究代表者

杉江 典子  駿河台大学, 文化情報学部, 准教授 (50383295)

キーワード図書館情報学 / 公共図書館 / 利用者調査 / 情報探索行動 / 情報サービス / レファレンスサービス / 質的研究
研究概要

本研究では, 公共図書館における利用者の情報探索行動を解明することを目的とし, 近年マーケティング分野等において開発の進む位置情報システムを応用して利用者の館内での行動軌跡記録し, 調査対象者へのインタビューと合わせた統合的な質的分析を行うことを目指している。本研究は, 2005年度から2007年度に科学研究費を得て行ってきた研究の継続研究として位置づけている。
1年目にあたる2008年度は, すでに終えたインタビュー記録の再分析と論文執筆, 次年度の事前調査にむけた文献収集, 専門家への意見の聞き取りを行った。インタビュー記録の再分析では, 前回作成したカテゴリのうち, 階層関係や分類等において整理が不十分だったものが, おおむね整理され, カテゴリ間の影響関係が明確になった。すなわち利用者の情報探索という現象を構成する概念として, 「知りたい1読みたい気持ちの蓄積」, 「探索の不成立」, 「図書館における探索に対する認識」, 「探索の実行」, 「探索結果とそれに対する評価」, 「物理的な条件や気分」というカテゴリが得られた。「探索の実行」については利用者の記憶に頼るために具体的な事例を得にくく, このカテゴリの構成や他との影響関係については十分な結果が得られなかったが, 「知りたい気持ち」が漠然とした状態で探索を始める場合に書架という探索手段が選択され, さらに書架を探索することで知りたい内容(知りたい気持ち)がより明確になるなど, 探索のコンテクストにあたる部分のカテゴリの構成やカテゴリ間の関連がより明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] わが国の市町村立図書館におけるレファレンスサービスの利用者に関する既往調査の傾向2008

    • 著者名/発表者名
      杉江典子
    • 雑誌名

      日本図書館情報学会誌 54

      ページ: 117-131

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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