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2009 年度 実績報告書

位置情報システムを用いた公共図書館利用者の情報探索行動の質的分析

研究課題

研究課題/領域番号 20700223
研究機関駿河台大学

研究代表者

杉江 典子  駿河台大学, メディア情報学部, 准教授 (50383295)

キーワード図書館情報学 / 公共図書館 / 利用者調査 / 情報探索行動 / 情報サービス / レファレンスサービス / 質的研究
研究概要

本研究では,公共図書館における利用者の情報探索行動を解明することを目的とし,近年マーケティング分野等において開発の進む位置情報システムを応用して利用者の館内での行動軌跡記録し,調査対象者へのインタビューと合わせた統合的な質的分析を行うことを目指す。本研究は,2005年度から2007年度に科学研究費を得て行ってきた研究の継続研究として位置づけている。
2年目にあたる2009年度は,2008年度に収集した先行研究等に関する文献と専門家への意見の聞き取り結果を元に,調査の設計に着手し,RFID(無線周波個体識別)の技術を用いた利用者調査を実施した。図書館利用者の情報探索行動解明のための量的データ収集に関して,RFIDを用いた調査手法の利用可能性を把握することを目的とした。被験者は,館内に設置したRFIDタグに電波を発信,受信し位置情報を記録できるリーダ・ライタを持って館内で探索を行った。その結果,(1)移動経路,(2)場所ごとの滞在時間,(3)情報源の種類別利用時間,(4)情報源の主題別利用時間に関するデータを得ることができた。RFIDを用いた調査によりこれらの量的データが手軽に入手できることがわかった。同時に,環境の整備,データ収集,データの分析等に関していくつかの課題が浮かび上がった。例えばタグの精度を確保するためには,事前に調整を必要とすること,被験者の姿勢によって電波を遮る可能性があること,移動時間と探索時間の区別をする作業に手間がかかること等であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 情報探索行動からレファレンスサービスを考える2010

    • 著者名/発表者名
      杉江典子
    • 学会等名
      参考調査研修会全体研修会講演(平成21年度埼玉県図書館協会公共図書館部会)
    • 発表場所
      さいたま市立中央図書館
    • 年月日
      2010-03-12
  • [図書] 情報アクセスの新たな展開(米国図書館協会による"reference transactions"の定義改訂とその背景)2009

    • 著者名/発表者名
      杉江典子, 田村俊作
    • 総ページ数
      1
    • 出版者
      勉誠出版

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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