1.論文情報システムのマッシュアップ 既存のWebAPIに基づくマッシュアップを想定し、論文検索システムを連携する仕組みについて検討した。前年度行った、教育研究論文索引とCiniiとの論文単位のリンケージについて検討をさらに進めた。昨年度と今年度の結果をまとめ、分析し、論文検索システムを連携する仕組みの実現の元となるデータを作成した。 2.ふわっと関連検索の開発と評価 昨年度開発した「ふわっと関連検索」の開発をさらにすすめた。「ふわっと関連検索」は、任意のテキストを対象に、そのテキストに類似した文書の検索を実現する手法である。この手法は通常の検索システムが提供するキーワード検索機能だけを利用するため、既存のシステムに手を加える必要なく、API活用の利点をそのまま活かせ、容易に多くのシステムに対応可能にする。新聞記事サイトに対するふわっと関連検索結果の評価実験を行い、その分析結果を発表し、その可能性を示した。 3.Code4lib2011の参加と報告会 図書情報、論文情報などWeb APIのマッシュアップ技術、適用例の情報収集のためCode4Lib2011カンファレンスに参加した。参加して得られた情報は、日本のコミュニティでの共有を図るために、報告会を開催した。報告会はUstreamで配信、録画も行い、Webにおいて公開した。
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