• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

19世紀ファッションプレートのデザイン解析における服飾研究的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 20700231
研究機関名古屋女子大学

研究代表者

大澤 香奈子  名古屋女子大学, 短期大学部, 講師 (00410697)

キーワード流行色 / 色彩情報 / モード / ファッションプレート / 文化
研究概要

これまでにJOURNAL DES DAMES ET DES MODES (JDM)を資料として、既にモードと女性像との関係やJDMのメディア機能等についての考察を行ってきた.その中でJDMに添えられたファッションプレートであるコスチューム・パリジャン(Costumes Parisiens以下CP)の衣装の色彩と時評欄「MODES」の色彩情報は,その内容において両者が共通性を有していることを述べた.また,CPの測色調査から特定のコーディネートにおける彩色傾向や,「MODES」からは当時のアイテム別の色彩傾向を捉えることができた.そしてさらに,調査対象を広げて調査を行い,服飾において重要なデザイン要素である色が人とモードにおいてどのように係っていたのかを検討した.
その結果,CPからは,調査期間を通して白は支配的な色であり,赤はどの年代においても主要な色相であった.「MODES」からは,調査年に限って見られた流行色を捉えた.白のローブと赤のローブの流行は,伝統的にも確かな価値を象徴するモードと捉え,個々の調査年に限って見られた流行色のローブは新しさを象徴するモードと捉えた.夜会服の着装は他者評価を意識した行動であり,その中で流行色のローブという表現はモードにおける一つの価値を表していたと解した.
今回の調査においてこれまで十分に検証されていなかった色彩情報に注目することで,JDMには色彩についても具体的で詳細な情報が記されていることが明らかとなった.今後さらに調査対象を拡げることで人とモードの関係の解明に資するさらなる知見を得たい.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 夜会服に見る流行色とモードとの係わりについて-JOURNAL DES DAMES ET DES MODES 1800-1838を資料として-2009

    • 著者名/発表者名
      大澤香奈子、森本一成
    • 雑誌名

      服飾文化学会誌 Vol.10

      ページ: 85-92

    • 査読あり
  • [学会発表] The coloring of evening gown in fashion plates Costumes Parisiens2009

    • 著者名/発表者名
      大澤香奈子、森本一成
    • 学会等名
      IASDR2009
    • 発表場所
      韓国ソウル COEX
    • 年月日
      2009-10-19
  • [学会発表] JOURNAL DES DAMES ET DES MODES に見る色彩情報とその特徴2009

    • 著者名/発表者名
      大澤香奈子、森本一成、前川善一郎
    • 学会等名
      日本繊維機械学会
    • 発表場所
      大阪科学技術センター
    • 年月日
      2009-05-22

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi