行動実験と計算モデリングによるカテゴリー学習における人間の認知情報処理の解明

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20700235
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 認知科学
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 松香 敏彦 千葉大学, 文学部, 准教授 (30466693)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 認知モデル / カテゴリー / 概念形成

研究概要

本研究ではカテゴリー学習において、学習者の個人の目的が獲得される概念・知識に影響を与えること、また、ある概念は単一に表象されているのではなく、複数の表象をもちうるということが、行動実験によって明らかにした。これらの状況に応じた知識を獲得する能力、複数の表象を持つ認知メカニズムが、人間の適応性を要素であることを計算機シミュレーションによって示した。

研究成果

• [雑誌論文] プロトタイプ理論再考 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松香敏彦・本田秀仁・吉川詩乃
  • 雑誌名: 認知科学 17 ページ: 95-109
• [雑誌論文] On the knowledge organization in concept formation : An exploratory cognitive modeling study. (2009)
  • 著者名/発表者名: Matsuka, T., Honda, H., Kiyokawa, S., Chouchourelou A
  • 雑誌名: In Artificial Neural Networks, LNCS Vol.5768 Berlin: Springer-Verlag. ページ: 678-687
• [雑誌論文] Modeling a flexible representation machinery of human concept learning. (2008)
  • 著者名/発表者名: Matsuka, T., Sakamoto, Y., Chouchourelou, A.
  • 雑誌名: Neural Networks 21 ページ: 289-302
• [雑誌論文] The role of familiarity in binary choice inference.
  • 著者名/発表者名: Honda, H., Abe, K., Matsuka, T., Yamagishi, K
  • 雑誌名: Memory & Cognition. (In press)
• [学会発表] 概念学習における知識の多様性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松香敏彦
  • 学会等名: 日本認知科学会
  • 発表場所: 神戸大学
  • 年月日: 20100917-20100919
• [学会発表] Kansei-driven algorithm as a descriptive model of human learning. (2010)
  • 著者名/発表者名: Matuka, T.
  • 学会等名: The 3^<rd> International Workshop on Kansei, ACROSS Fukuoka
  • 発表場所: Fukuoka-city
  • 年月日: 20100222-20100223
• [学会発表] 概念生成における知識構造の探索的モデル研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松香敏彦
  • 学会等名: 日本心理学会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 20080919-20080921
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://muscat.L.chiba-u.ac.jp