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2008 年度 実績報告書

注意・遂行機能に生じる加齢変化とそのメタ認知に関する認知神経心理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 20700238
研究機関独立行政法人労働安全衛生総合研究所

研究代表者

石松 一真  独立行政法人労働安全衛生総合研究所, 研究企画調整部, 研究員 (30399505)

キーワード加齢 / 認知機能 / メタ認知 / 展望記憶 / 時間知覚
研究概要

本研究は、注意・遂行機能とそのメタ認知に生じる加齢の影響について検討することを目的とし、1.注意・遂行機能とそのメタ認知に生じる加齢変化についての横断的検討、2.メタ認知の訓練効果についての検討、から構成されている。
本年度は、1.に焦点化して研究を進めた。特に20歳代、60歳代、70歳代の3年齢群を中心にデータ収集を行った。遂行機能については展望記憶課題(石松他,2006)を用い、神経心理検査と合わせて、遂行機能とそのメタ認知に隼じる加齢変化について検討した。また、特定の時間をストップウォッチで作成させる時間作成課題を用いて時間知覚とそのメタ認知に生じる加齢変化についての実験を行った。時間作成課題では、参加者は閉眼でストップウォッチを用いて30秒を作成した。また参加者は本試行の前後に時間作成課題成績に対する自己評価を百分率で報告した(時間知覚に関するメタ認知の評価指標)。時間知覚にかかわる複数の評価指標(平均作成時間や評価のばらつきなど)について年齢の効果を検討した結果、高齢者の作成時間は若年者に比べて短いとするなどの結果が得られた。ワーキングメモリや情報処理速度にかかわる課題成績や時間作成課題成績に関する主観的評価指標等と合わせて総合的な検討を行った結果、例えば、時間知覚に関するメタ認知の評価指標の一つである時間作成課題遂行後の課題成績に関する自信度は、作成時間のばらつきと関連があることなどを示す結果が得られている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢者の視機能と視覚的注意2008

    • 著者名/発表者名
      石松一真
    • 雑誌名

      光学 第37巻

      ページ: 518-525

  • [学会発表] 神経心理学の新たなアプローチ-残存機能の評価と社会復帰支援-2008

    • 著者名/発表者名
      石松一真
    • 学会等名
      日本心理学会第72回大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2008-09-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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