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2009 年度 実績報告書

多次元尺度構成法による単相多元データ分析のための方法論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20700257
研究機関長崎大学

研究代表者

中山 厚穂  長崎大学, 経済学部, 准教授 (60434198)

キーワードConditional association / Dyadic relationships / Marginal association / Multidimensional scaling / Multi-way relationships / Triadic distance / Visualization
研究概要

本研究課題で扱うMDSのモデルでは,単相2元MDSと呼ばれる「2つの対象間の近接度に基づいて2つの対象間の距離を定め,対象間の関係を表現する手法」が一般的である.単相2元MDSにより求められた布置から明らかとなる関係は,2つの対象間の近接度に基づくものとなる.3つや4つなどそれ以上の対象間の近接度による関係は,2つの対象間の近接度に置き換えることで表現され,直接的には表現されない.例えば,3つの対象間の同時購買を分析する際には,第3番目の対象の影響については考慮せずに2つの対象間の同時購買の関係とみなして分析が行われる.しかし,3つの対象間以上の関係も2つの対象間の関係に置き換えることなく,直接的に表現することができれば,対象間のあるべき本来の関係が表現できると考えられる.そこで,第3番目以降の対象の影響も考慮した分析を行うためのモデルを提案し,数理的な妥当性や消費者行動研究などへの実用性について研究を行った.
提案モデルを消費者の購買行動や購買心理を示すデータに適用し,消費者行動研究への応用を目指した.消費者行動研究では,消費者がどのような組み合わせで商品を購入するのかということに注目した研究が行われている.それらの研究では,マーケットバスケット分析やアソシエーション・ルールなどが用いられ,2商品,3商品というように,どのような商品の組み合わせで購買行動が発生するのかということが研究されてきた.しかし,これらの手法は個々の局所的な購買行動や心理メカニズムを明らかとするのに適した手法であり,全体的な商品間の関係を解明するのには適していない.そこで,本研究課題において提案を行ったモデルを応用し,個々の局所的な関係を考慮した,全体的な購買行動や心理メカニズムを表現するというこれまでの研究とは異なった視点から,消費者行動研究において新たな示唆をもたらすことを目指して研究を実施した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Analysis of purchase intentions at a department store by three-way distance model.2009

    • 著者名/発表者名
      Nakayama, A.
    • 雑誌名

      Cooperation in classification and data analysis

      ページ: 189-196

    • 査読あり
  • [学会発表] 食卓登場メニューにおける非対称性の分析2009

    • 著者名/発表者名
      中山厚穂・岡太彬訓・横山暁
    • 学会等名
      日本行動計量学会第37回大会
    • 発表場所
      大分大学医学部
    • 年月日
      2009-08-06
  • [学会発表] 消費者の情報検索行動の解明2009

    • 著者名/発表者名
      中山厚穂
    • 学会等名
      日本行動計量学会第37回大会
    • 発表場所
      大分大学医学部
    • 年月日
      2009-08-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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