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2008 年度 実績報告書

生物ネットワーク構造に基づく統合的データマイニング手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20700269
研究機関京都大学

研究代表者

志賀 元紀  京都大学, 化学研究所, 助教 (20437263)

キーワードデータマイニング / バイオインフォマティクス / クラスタリング / 頻出パターンマイニング / 統計的検定 / 半教師あり学習
研究概要

本研究では、数値ベクトルやネットワークなどの多様な形式の生物情報を統合的に扱うデータマイニングを研究しており、本年度は、以下の手法を開発した。(1)代謝パスウェイやタンパク質相互作用などを表現するネットワーク形式データのクラスタリング解析に取り組んだ。代表的な手法であるスペクトラル法を、実ネットワークの性質を反映する人工ネットワークおよび実在する遺伝子ネットワークによる実験により、計算コストおよび解析精度の観点から評価し、競合する手法より優れることを明らかにした。さらに、ネットワークを遺伝子発現量などの数値ベクトルと統合する手法を提案して、優位性を実験的に確認した。(2)複数のネットワークを局所的に統合する遺伝子機能の予測法を開発した。既存手法は、ネットワーク毎に全てのエッジをを一様に重みづけるために、ラベルの予測に有効なデータとノイズを一様に扱う。そこで、部分ネットワークを教師データを用いて重み付けし、複数のネットワークを統合する手法を提案した。(3)橋本らとの共同研究により、糖鎖の重要な部分構造をマイニングする手法を開発した。本手法をデータベースKEGG GLYCANに登録されるデータセットに適用して、糖タンパク質や糖脂質の有名なコア構造を高速に抽出できた。本成果は、学術論文誌Bioinformaticsに掲載された。(4)茅野らとの共同研究により、疾患研究で重要なSNPおよび遺伝子発現量の2種類のデータを用いて、遺伝子間の交互作用の検出法を開発した。既存手法では計算コストがボトルネットとなり全ての遺伝子とSNPのペアを解析できなかったため、交互作用するペアの候補を絞り込むフィルタリング手法を開発し、交互作用の検定の高速化を実現した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Mining significant tree patterns in carbohydrate sugar chains2008

    • 著者名/発表者名
      K. Hashimoto, I. Takigawa, M. Shiga, M. Kanehisa. H. Mamitsuka
    • 雑誌名

      Bioinformatics 24

      ページ: 167-173

    • 査読あり
  • [学会発表] Association of SNPs with multiple genes using a nonlinear regression model2008

    • 著者名/発表者名
      M. Kayana, I. Takigawa, M. Shiga K. Tsuda, H. Mamitsuka
    • 学会等名
      The 2008 Annual Conference of the Japanese Society for Bioinformatics
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-12-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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