研究課題
若手研究(B)
エピジェネティックヒストン修飾は発達中の脳にホルモンの作用を伝搬する重要なメカニズムとして注目されている。本申請者は、性ステロイドホルモンによって出生前後の脳内でヒストンのアセチル化状態に変化が生じることが脳の性分化の本体であると仮説を立てた。胎生21日の内側視索前野のエストロゲン受容体αおよび芳香化酵素遺伝子プロモーターにおけるヒストンアセチル化状態に性差が検出され、生後3日までに再変化された。また、ヒストン脱アセチル化酵素2および4の同プロモータへの結合は雄において有意に高かった。ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬、またはヒストン脱アセチル化酵素2および4遺伝子のアンチセンスオリゴDNAを新生雄脳室内に投与し、同酵素を阻害したところ、成熟後の雄性性行動の発現が抑制された。以上より、出生前後のヒストン脱アセチル化酵素によるヒストンアセチル化状態の性差制御が脳の雄性化に重要な働きを果たしていることが明らかになった。
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