これまでに申請者が見出したRIM1タンパク質以外にも、アクティブゾーンタンパク質として知られるMunc18がβサブユニットに結合することを見出した。そこで、Munc18とβサブユニットとの結合部位を免疫沈降法、GSTプルダウン法を用いて確認した。また、電位依存性Ca2+チャネル活性に対するMunc18の効果をBHK細胞を用いた組み換え発現系によって評価した。 RIM1はPKAあるいはSADキナーゼによるリン酸化を受ける。興味深いことに、SADキナーゼによるリン酸化部位はβサブユニットとの結合部位に含まれており、相互作用を修飾する可能性が高い。そこで、これらのリン酸化がRIM1とβサブユニットとの結合にどのような影響を与えるかを評価した。SADキナーゼの発現プラスミドは、大塚稔久准教授(富山大学)から供与していただき、BHK細胞を用いた電位依存性Ca2+チャネル安定発現株を用いて、SADキナーゼの効果を評価した。
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