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2008 年度 実績報告書

筋衛星細胞の維持・自己複製機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20700358
研究機関大阪大学

研究代表者

深田 宗一朗  大阪大学, 薬学研究科, 助教 (20432445)

キーワード幹細胞 / 骨格筋 / 筋衛星細胞 / ニッチェ / 再生
研究概要

骨格筋特異的幹細胞である、筋衛星細胞は筋再生のキープレイヤーであり、その欠損は筋形成、筋再生の重篤な異常をきたす。申請者は活動期筋衛星細胞と静止期筋衛星細胞の遺伝子発現解析により、静止期筋衛星細胞でのみ特異的に発現している遺伝子を複数同定している。その中の一つカルシトニン受容体は培養系の実験から筋衛星細胞に対して増殖・運動抑制作用を示すことを明らかにしている。本年度はそのカルシトニン受容体シグナルの解析の結果、運動抑制作用にはPKAやPKC経路が関係していない事が推測された。現在RhoAなどの細胞運動に影響をあたえる分子に着目し解析を行っている。
In vivoにわけるカルシトニン受容体の機能解析を行う為のPax7欠損マウスを本年度、申請者の実験施設に搬入する事ができた。申請者の結果でもPax7欠損マウスでは筋衛星細胞が顕著に減少している事を確認した。現在、筋衛星細胞をPax7欠損マウスに移植後、自己複製した筋衛星細胞にカルシトニン受容体が再発現しているか否かの移植実験を行っている。カルシトニン受容体を強制発現もしくは抑制させた筋衛星細胞をピューロマイシンで選択する為の、ウイルスの感染時期、ピューロマイシンの濃度等の条件を決定した。カルシトニン受容体以外の静止期筋衛星細胞に発現する因子として、Notchのeffector geneであるhesr1とhesr3に注目したところhesr1はMyoDの発現抑制を、hesr3も弱いながら筋分化抑制を示した。それぞれの欠損マウスを解析したところ顕著な筋再生障害は見られなかったので現在double-KOマウスを作成中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Suppression of macrophage functions impairs skeletal muscle regeneration with severe fibrosis2008

    • 著者名/発表者名
      瀬川将司, 等
    • 雑誌名

      Experimental Cell Research 314

      ページ: 3232-3244

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Muscle CD31(-)CD45(-) side population cells promote muscle regeneration by stimulating proliferation and migration of myoblasts2008

    • 著者名/発表者名
      本橋紀夫, 等
    • 雑誌名

      American Journal of Pathology 173

      ページ: 781-91

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Generation of transplantable, functional satellite-like cells from mouse embryonic stem cells

    • 著者名/発表者名
      Chang H, 等
    • 雑誌名

      FASEB Journal (印刷中)

    • 査読あり
  • [図書] 難病と在宅ケア(筋衛星細胞の維持、活性化と自己複製の制御機構)2008

    • 著者名/発表者名
      深田宗一朗, 等
    • 総ページ数
      3
    • 出版者
      (株)日本プランニングセンター

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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