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2010 年度 実績報告書

非線形心拍ゆらぎ解析システムの開発と種々の疾患モデルへの臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 20700388
研究機関函館工業高等専門学校

研究代表者

森谷 健二  函館工業高等専門学校, 電気電子工学科, 准教授 (90342435)

キーワード生物・生体工学 / 計測工学 / 生体機能利用
研究概要

1.画像処理によるニワトリ初期胚および周産期の体動解析
昨年度までに構築したニワトリ初期胚の体動録画システム及び画像処理による体動解析システムを用いてより詳細な解析をおこなった.その結果,昨年度明らかになった1次元的な運動から2次元的な運動になる際に,孵卵約85時間において一時的に周期性をもつことがわかった.この周期性が生理学的に何に起因しているかは今後の研究を待たねばならないが,この周期性の有無を調査することで初期胚の成長が早かったり,遅れていたりと言うことを診断する一つの指標になり得ることが明らかになった.さらに,病態モデルとして低酸素状態における体動解析システムを構築した.15-20%の酸素濃度下における体動録画に成功し,3例について解析を進めることができた.残りの計測例については今後解析を進めていくが,これらの例から低酸素状態では体動総量が明らかに少なくなっており,通常胚の指数関数的な増加に対して単純比例程度であることが明らかになった.この結果もまた,累積される成長異常に数理モデルを当てはめることでその異常を予知できる可能性を示唆しており,今後の発展が期待できる.
2.電磁波の胚への影響に関する基礎研究
平成22年度は電磁波環境における低ノイズ心電図計測システムを構築して,心拍ゆらぎについて調査した.計測システムを構築し,計測をおこなったが,電磁波照射に特有と思われる心拍ゆらぎは現れなかった.しかしながら,心拍ゆらぎへの影響については電磁波照射時間,累積時間,また一番影響のある時点(つまり,どの器官の形成時にもっとも影響があるのか?)などについてさらに研究を進めて行く必要があるため,今後の継続課題である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 音刺激に対するニワトリ後期胚の心拍数応答2011

    • 著者名/発表者名
      中島悠希、森谷健二
    • 雑誌名

      函館工業高等専門学校紀要

      巻: 第45号 ページ: 35-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ニワトリ初期胚の体動解析システムの構築2011

    • 著者名/発表者名
      工藤雅嗣、木村友香, 秋山龍一、森谷健二
    • 雑誌名

      函館工業高等専門学校紀要

      巻: 45号 ページ: 29-34

  • [学会発表] ニワトリ初期胚の体動解析システムの構築2010

    • 著者名/発表者名
      工藤雅嗣、秋山龍一、森谷健二
    • 学会等名
      電気・情報関係学会北海道支部連合大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2010-10-23
  • [学会発表] 電磁波のニワトリ胚への影響調査2010

    • 著者名/発表者名
      佐々木駿、秋山龍一、森谷健二
    • 学会等名
      電気・情報関係学会北海道支部連合大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2010-10-23

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公開日: 2012-07-19  

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