研究課題
若手研究(B)
がん免疫関連遺伝子のアミノ酸配列とその文献情報を網羅したデータベースCancer-related Immunological Gene Database(CIG-DB)を構築した。このデータベースにある論文文献情報を用いてテキストマイニングを行った結果、現在までに報告されているがんに関連する免疫遺伝子の文献は、免疫治療や抗体医薬関連の文献と血液がん関連の文献の二つに大別できることを発見した。この知見に基づいて、がん・免疫関連文献の自動分類アルゴリズムを開発しデータベースの品質を向上させることができた。本データベースは、ウェブ上で一般公開されている(http://www.scchr-cigdb.jp/)また、がん抗原エピトープペプチドを挟んだヒト白血球型抗原(HLA)とT細胞受容体の結合アフィニティを予測することを目的として、まず始めにHLAタンパク質に対するがん抗原エピトープの結合アフィニティおよび立体配座を計算機で推定する「インシリコアッセイ系」を開発した。がん胎児性抗原やメラノーマ抗原などのエピトープ候補に対して、インシリコアッセイ系は従来までの予測手法と比べて高い性能を示した。さらに、他の研究者が簡便に利用できることを目的として、HLAタンパク質に対して任意のエピトープ候補ペプチドの予測アフィニティを自動で取得することができるパイプラインを構築した。
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Cancer Science. Vol.102
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http://www.scchr-cigdb.jp/