• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

介入研究による在宅要支援・介護高齢者のQOLを高める包括的環境支援プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 20700434
研究機関吉備国際大学

研究代表者

籔脇 健司  吉備国際大学, 保健科学部, 准教授 (20347280)

キーワード高齢者 / 環境 / リハビリテーション / 介護保険 / 介入研究
研究概要

本研究の目的は, 包括的環境要因調査票(以下, CEQ)を利用した介入研究を全国的に実施して, 効果が認められた介入方法を調査票の環境要因別に集約し, 在宅要支援・介護高齢者のQOLを高める包括的環境支援プログラムを開発することである.今年度は全国の介護保険居宅サービス事業所7施設に研究協力を依頼し, それらの施設を利用中の環境的支援が必要な高齢者を対象に, CEQの実施を通して介入研究を開始した.
介入研究の手順として, 対象者はCEQにおける3因子14項目の環境要因を「全くない(1点)」「少しある(2点)」「ある(3点)」「十分ある(4点)」のリカートスケールで自己評価し, それらの中から満足した生活を送るために「今よりも変えたい環境」について考えることが要求された. 結果は調査者とクライエント, および関係者間で検討し, 介入が必要と判断された環境要因について, CEQに準拠した環境的介入記録シートを用いて介入方針が決定された.同時に介入のアウトカム指標として, WHO/QOL-26等のQOL評価を実施した.
現在, 全ての対象者について介入を継続中であるが, 先行して実施した通所リハビリテーションを利用中の女性2名に対する介入研究では, 事例本人が今より変えたいと考える環境要因に直接対応する介入方針が決定された.したがってCEQを使用することで, クライエントの意志を尊重し, リーズニングが明確な介入方法の立案が可能になると考えられる. さらに, 次年度の研究の進展を通して, 在宅要支援・介護高齢者のQOL向上にきわめて効果的な包括的環境支援プログラムの開発が期待される.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Reliability and validity of a Comprehensive Environmental Ques-tionnaire for community-living elderly with healthcare needs2008

    • 著者名/発表者名
      Kenji Yabuwaki
    • 雑誌名

      PSYCHOGERIATRICS 8

      ページ: 66-72

    • 査読あり
  • [学会発表] 在宅高齢者を対象とした包括的環境要因調査票の適用2009

    • 著者名/発表者名
      籔脇健司
    • 学会等名
      平成20年度岡山県作業療法学会
    • 年月日
      2009-03-14
  • [学会発表] 在宅要支援・介護高齢者を対象とした包括的環境支援プログラム開発に関する予備的研究2008

    • 著者名/発表者名
      籔脇健司
    • 学会等名
      第18回日本保健科学学会学術集会
    • 発表場所
      首都大学東京健康福祉学部
    • 年月日
      2008-09-13

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi