1. サービス提供システムのネットワークに関する検討 サービス提供を行うためのシステムのネットワーク部分について言語聴覚士側と遠隔側についてそれぞれ検討した。具体的には、研究期間中安定的にサービスを提供できるように利用するブロードバンドサービスについて今後の改修予定なども考慮し検討した。その結果、言語聴覚士側については、民間のブロードバンド回線を利用し、遠隔側については、遠隔側自治体内の回線を利用することとした。 2. システムの構築とその試験 本研究では公衆インターネット網を利用するため、個人情報の保護のためにVPNを使用するととしている。本年度は、その具体的な検討とその構築を行いその試験を実施した。 本研究ではさまざまな通信事業者による回線を利用し、その接続拠点も多様であるため、これらに柔軟に対応できるVPN機器を導入し、システムの構築を行った。 その後、接続試験を実施し正常に接続しシステムが利用できることを確認した。その際の接続スピードは常時1Mbps以上であった。 以上1、2のことを行ったことで、平成21年度における円滑な実証的研究開始の準備が整った。 3. 研究協力の地域の追加 広島県内の自治体で言語聴覚士による定期的な相談が難しい地域と連携し、2〜年度からの実証研究への協力の体制を作ることができ、当初予定の地域に追加し、機器の設置やネットワークの利用について協力の体制ができた。このことによりより多くの研究への参加者を得ることができることとなった。
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