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2008 年度 実績報告書

路面凹凸のない視覚障害者用横断歩道誘導帯に関する発展的研究 -改良と応用-

研究課題

研究課題/領域番号 20700461
研究機関横浜国立大学

研究代表者

太田 篤史  横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 特別研究教員 (30343172)

キーワードユニバーサルデザイン / 視覚障害 / 横断歩道 / 誘導帯 / 誘導用ブロック / エスコートライン / エスコートゾーン
研究概要

これまで研究者が開発を行なってきた路面に凹凸のない視覚障害者用誘導帯(フラット型エスコートライン、以下『FEL』と記す。ゴムチップおよびウレタン樹脂で形成、触感の違いで認知できる誘導帯)の改良と応用に関しての研究を行った。
改良に関しては、本年度はこれまでに大学キャンパス内に設置してきた誘導帯の耐久性の観察を行ないながら、破損が著しくなった時点で、その観察から問題点・改良点・補修方法を検討する予定であった。しかしながら、際立った破損が見られなかったために今年度は観察を行なうに留まった。次年度以降に観察を継続し、破損が著しくなった時点で問題点・改良点・補修方法を検討する予定。
応用に関しては、歩道部分におけるキャッチブロックとしての利用可能性の検討を行なった。実験フィールドとして模擬的な歩道(約40m)を作成し、その上に通常の誘導用ブロックおよびFELをキャッチブロックとして設置し、11名の視覚障害者に利用してもらった。認知度の観察を行うと同時に、利用した際の感想を得た。白杖での認知度は、誘導ブロックに比較しFELの方が有意に高い。『白杖で探った場合、FELの方が判りやすい』という意見も多かった。一方で、足裏での認知となると、FELの認知度は誘導ブロックに比較して低くなり、『足だけでは見つけづらい』との意見も多かった。総合的には60cm幅のFELの認知度は誘導ブロックより若干低い程度であったが、FELの幅が30cmと狭い場合には著しく低い。これは杖の振り幅が大きくなった際に、杖がFELをまたいでしまうからだと思われる。また『白杖・足の双方で分かる事で、安心感がある』との報告もあった。これらより、今後はFEL単独ではなく、他の情報(例えば既存の誘導用ブロック)との使い分けや相互補完を検討し、より有効な情報提供を模索する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] フラット型視覚障害者用誘導帯の開発・研究〜歩行体験とヒアリング2008

    • 著者名/発表者名
      福家輔・太田篤史
    • 学会等名
      日本建築学会大会(中国)
    • 発表場所
      東広島市・広島大学
    • 年月日
      2008-09-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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