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2010 年度 実績報告書

路面凹凸のない視覚障害者用横断歩道誘導帯に関する発展的研究 -改良と応用-

研究課題

研究課題/領域番号 20700461
研究機関横浜国立大学

研究代表者

太田 篤史  横浜国立大学, 工学研究院, 特別研究教員 (30343172)

キーワードユニバーサルデザイン / 視覚障害 / 横断歩道 / 誘導帯 / 誘導用ブロック / エスコートライン / エスコートゾーン
研究概要

路面に凹凸のない視覚障害者用誘導帯(フラット型エスコートライン、これ以降「FEL」と記す。ゴムチップおよびウレタン樹脂で形成、触感の違いで認知できる誘導帯)の開発研究を行った。本年度は、主にFELのキャッチブロックとしての利用に主眼を置き、FELの改良を試みた。昨年度までに試作されたFELは、キャッチブロックとして利用された場合、白杖による認知に関しては非常に高い性能を示したが、足での認知が難しいという欠点を残した。本年度においてはこの点を改良すべく試作が繰り返され、あわせて評価実験がなされた。
まず試作段階では、これまでに作成されたFELとは異なる粒径、粒形のゴムチップを骨材として用い、足で踏んだ際の通常路面との弾性差が感じやすくなるよう改良が試みられた。複数の試作サンプルの弾性に関する物理測定を行ったところ、SB・GB係数には各サンプル間で際立った差は認められなかった。しかし粒形がひじき状のゴムチップを用いた場合、被験者から「踏み込んだ際の感触が他のサンプルや通常路面素材と大きく異なる」との内感報告があげられた。SB・GB係数などの指標では表現できない「ゆっくりとした強い荷重」に対する変位が、この「異なる」感覚をもたらしたと想像できる。(この特性を表すための物理指標については今後検討の必要があろう)
前述のひじき状ゴムチップを用いたFEL(Type1)とType1の表面たアルミ棒を埋め込んだもの(Type2、表面はフラットだが足で踏みこんだ際にアルミ棒部分が線状ブロックのように感じられる)を実験コースに敷設し、13名の被験者(晴眼目隠し)に歩行評価実験を行った。足での認知が比較的高確率でなされ、特にType2に関しては十分にキャッチブロックとして機能していくと想像された。しかしながら、ハイヒールで歩いた場合歩きにくいとの報告もあり、この点については改良の余地が残された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] フラット型視覚障害者用誘導帯FELのキャッチブロックとしての利用--歩行実験とヒアリングによる有効性の検証と誘導用ブロックとの比較2011

    • 著者名/発表者名
      當間勇樹, 太田篤史
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集

      巻: 17(35) ページ: 309-312

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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