研究概要 |
一定頻度の電気刺激による骨格筋収縮中に,単発の刺激を付加すると,発揮張力は増大し,かつそのまま維持される現象(catchlike property)が認められる.本研究では,catchlike propertyについて,(1)力の増大が最も起こりやすい至適な一定頻度の電気刺激周波数の同定,(2)張力の増大と超音波Bモード法による筋・腱複合体の振る舞いとの関係性からのcatchlike propertyの発生機序を検討することを目的とした.一連の実験結果より,catchlike propertyは,至適な電気刺激周波数が存在し,その値は下腿三頭筋の場合はおおよそ17.5Hzである,また,発生メカニズムは筋・腱複合体のスティフネスの増加が関与していることが示唆された.
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