本研究では、障害者と健常者のスポーツにおける統合化の到達点として、「メインストリーミング化とは異なる新たな到達点がどこにあるのかを明らかにすること」および、「総合型地域スポーツクラブにおける障害者の受け入れ体制の課題を解決させる社会的しくみを構築するための方法を検討すること」の2点である。前者については、「統合」の対概念が「分化」であることから、障害者と健常者が認識上で「分化」する地点に着目し、「自己-他者」の認識課程に焦点を当てた文献研究を主として行う。後者については、ドイツの総合型地域スポーツクラブにおける障害者の受け入れ体制を手掛かりとして検討する。
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