研究課題
研究2年目にあたる平成21年度は、研究テーマの核心である国際メディアスポーツフォーラム「ジャーナリズム、メディア・スポーツにおけるグローバル化とユニバーサル・アクセス権」を下記の内容で開催した。・ 日時場所:平成21年8月1日(土)12時-13時30分静岡文化芸術大学コモンルーム・ 聴講者(本学学生、メディア/スポーツ関係者)20名【コーディネータ】:溝口紀子(静岡文化芸術大学国際文化学科准教授)【パネリスト】カリム・ベンイスマイル氏(L'EQUIPE格闘技編集長)、フロリアン・カロウアズ氏(EUROSPORTSサッカーディレクター)、西森大氏(NHKスポーツディレクター)、田村修一氏*(日仏スポーツジャーナリスト:サッカー)*フランス語逐次通訳兼パネリスト<スポーツ選手>河合純一氏(シドニー、アテネパラリンピック競泳金メダリスト、北京パラリンピック競泳銀メダル、静岡県教育委員会)【内容】メディア・スポーツは90年代に顕著になってきたグローバリゼーションの波に乗って出現してきた。スポーツのグローバルな展開に加え、多数のメディア、とりわけテレビメディアは、放送・通信企業の世界戦略の中でスポーツ・イベントを重用し、視聴者確保に奔走すると同時にさらにスポーツ専門チャンネルを立ち上げ、メディア・スポーツという新しいスポーツジャンルを切り開いた。しかし、スポーツ放映権料の高騰によりスポーツと放送の健全な発展が脅かされる事態が生じる中で、欧州では、スポーツ自体が持つ公共性やグローバル化の中で意識され、ユニバーサル・アクセス権などの公共論問題が立ちはだかり、メディア・スポーツのアイデンティティの構築が注目されている。フォーラムでは「メディア・スポーツにおけるグローバリゼーションと公共性」をテーマにパネルディスカッションを行った。特にフランス、欧州におけるメディア・スポーツの現状や課題、ユニバーサル・アクセス権とメディア市場の関係、日仏のスポーツジャーナリズムの差異についてディスカッションを行った。
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共蓍、静岡文化芸術大学研究紀要vol.10,2009 10
ページ: 75-86