研究概要 |
本研究の目的は, 3年間において, (1)小学生の走・跳・投動作および古武術的身体動作をバイオメカニクス的に分析し, (2)「古武術を活用した小学生向けの動き教育プログラム」を作成, (3)実際に小学生向けの運動教室を開催してその有効性の確認とプログラムの修正を行い, (4)ITを活用し, 運動プログラムを効果的に利用するシステムを構築することである. 1年目である昨年度は, 小学生の走・跳・投動作を動作分析し, さらにその子供たちに古武術的身体操法をさせ, それができるかどうか, できた際に指導前と指導後で走・跳・投動作が変化したかどうかを検討した. 具体的には, 小学生に古武術的身体操作のうち, 「走」では「前に倒れる動き」と「足の着き方」を, 「跳」では膝の抜きを, そして「投」では「肩甲骨の動き」と「股関節のたたみ」を指導し, 指導前後のそれぞれの動作を撮影して動作分析を行った. その結果, まず「走」では, 「前に倒れる動き」を指導したところ被験者全員の30m走タイムが早くなった. また, 走っているときに全員がより前傾姿勢を保つようになり, さらに重心に対して近い位置に足を着いて走るようになった, 次に「跳」では, 膝の抜きを行うことで被験者の大半が最高到達点への到達時間が短縮した. 最高到達点到達幸は, 有意には向上しなかった.
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