研究課題
若手研究(B)
非肥満ラットに中強度の急性走運動を施し、脂肪細胞膜上のβ-アドレナリン受容体(β-AR)発現の変化について検討したところ、運動中から運動後数時間はβ-ARの発現が有意に増加し、これはβ-ARの内在化に関与するタンパク質群のユビキチン化により調節されることが明らかとなった。脂肪細胞におけるβ-ARの主な生理作用は脂肪分解反応の活性化である。しかし、β-ARの挙動は必ずしも非肥満個体と肥満個体の脂肪細胞で一致しない報告があり、肥大した脂肪細胞のβ-ARの発現変化については依然としてブラックボックスが存在している。そこで、本研究では肥満に伴い肥大した脂肪細胞の細胞応答性について、β-ARの代謝回転機構に焦点を当て検討した。
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