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2008 年度 実績報告書

非活動筋における代謝亢進を誘発する食事と運動の相乗効果

研究課題

研究課題/領域番号 20700529
研究機関東海学園大学

研究代表者

笹原 千穂子  東海学園大学, 人間健康学部, 講師 (20459944)

キーワード運動生理学 / エネルギー代謝 / 食事誘発性熱産生 / 骨格筋 / 酸素消費量
研究概要

食事発性熱産生(Diet Induced Thermogenesis : DIT)は, 食後に代謝が亢進し体温が上昇することであり, 余分なエネルギーを消費する働きがある. 骨格筋のDITがより高まるような食事摂取と運動のタイミングや, トレーニングの効果を明らかにすることは,メタボリックシンドロームの予防や改善のためのより効果的な運動プログラムの作成に貢献できるものと確信する. 本研究では(1)食事摂取の前後で運動を行った場合の骨格筋代謝は, 食事または運動を単独で行った時に比べて相乗効果が見られるか, (2)元々の骨格筋量の相違やトレーニングによる筋量や筋機能の変化が骨格筋のDITに影響を与えるかという2点について明らかにすることを目的としている.
平成20年度は研究目的(1)の食事摂取と運動が骨格筋代謝に与える相乗効果についで実験を実施した. 具体的には早朝空腹時に安静代謝を測定し, 高炭水化物食(体重1kg当たり10Kcal)を摂取し前腕屈筋群における食後の骨格筋代謝を近赤外分光法装置(NIRS).にて測定した. その後, 座位にて膝伸展運動を行い, 前腕屈筋群における筋代謝の変化をモニターした. またコントロールとして食事摂取を行わないで運動を行った場合の骨格筋代謝についても, 別日に同一被験者で検討した. 研究代表者の所属変更等で当初の実験実施計画より遅延したが, 現在6名の被験者において全てのデータを取り終え,結果の解析を行っている.
これまでに運動時や運動後の非活動筋代謝を測定した研究はあるが, 食事摂取の影響と合わせて検討した研究は報告されていない. 食事も運動もどちらも非活動筋の代謝や血流配分等に影響を与えることから, その適切なタイミングを考える上で本研究の結果は重要な資料となると考えられる.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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