• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

質量分析法を用いた呼気ガス分析による生活習慣病の新しいスクリーニング法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20700548
研究機関弘前大学

研究代表者

松坂 方士  弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (70431434)

キーワード呼気ガス分析 / 生活習慣病 / スクリーニング
研究概要

生活習慣病の新しい検査法を確立し、早期発見のための負担が少ないスクリーニングが可能にすることを目的として、青森県弘前市岩木地区に在住する一般住民約1000人を対象とした健診において、呼気ガス分析データを解析した。また、それと同時に年齢、性別や生活習慣などをアンケートによって聞き取り、採血検査も実施して脂質異常症や糖尿病の有無や程度についても調査した。さらに、血圧脈派検査装置BP-203RPEII(オムロンコーリン株式会社製)も行って動脈硬化の程度、そして体組成計MC-190(株式会社タニタ製)を用いて体重および体脂肪率を把握した。
質量分析法による呼気ガス分析は極めて新しい手法であるため、そのデータの裏付けとしてガスクロマトグラフによる同一検体のガス分析(水素、一酸化炭素、メタン、イソプレン、アセトン、アセトアルデヒド)を行った。ガスクロマトグラフの結果と生活習慣病の解析結果としては過敏性腸症候群と呼気中水素濃度との関連が挙げられる。過敏性腸症候群は欧米で有病率が高く、わが国でも発症の増加が見込まれる消化管の機能障害であり、これまでは精神的なストレスと大きく関連すると考えられてきた。しかし、単一の疾患ではない可能性も指摘されており、腸内細菌の異常増殖との鑑別が問題となっている。本研究の結果から、過敏性腸症候群の原因精査を含めた新しい検査法が確立される可能性が期待される。
しかし、現段階では質量分析法の結果を解釈することが大きな課題であり、今後、ガスクロマトグラフの結果との整合性を検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The relationship between breath hydrogen and functionalbowel disorders in a Japanese population2008

    • 著者名/発表者名
      Kiyonori Yamai, Takashi Umeda, Ryo Inoue, Kaori Iwane, Ryosuke Tsuya, Masashi Matsuzaka, Ippei Takahashi, Kazuma Danjo, ShicrPvuki Nakaii
    • 学会等名
      United European Gastroenterology Week 2008
    • 発表場所
      ウイーン
    • 年月日
      2008-10-19

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi