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2010 年度 実績報告書

二重標識水法による身体障がい者の身体活動量測定:食事ガイドラインを見据えて

研究課題

研究課題/領域番号 20700553
研究機関同志社大学

研究代表者

海老根 直之  同志社大学, スポーツ健康科学部, 専任講師 (30404370)

キーワード栄養学 / 衛生 / 社会医学 / 医療・福祉 / エネルギー消費量 / 二重標識水法 / 基礎代謝量
研究概要

健康なエネルギーバランス維持の指針として,厚生労働省の策定する日本人の食事摂取基準におけるエネルギー必要量は重要である.しかし,その算定根拠となるエビデンスは必ずしも盤石ではなく,技術的な困難さなどから,子どもや身体障がい者においては依然として重点的な調査が必要な状態にある.本研究は,この課題に対するアプローチである今後の大規模調査に向けた準備として,身体障がい者を対象に既存法の運用に関する知見を得ることを念頭に,複数の切り口で身体活動量調査を実施した.
【主な研究成果】
1.安定同位体分析システムの確立
二重標識水(DLW)法は,付随して発生する同位体試料分析の難易度が高く,これを行える分析拠点の立ち上げが今後の需要に照らして重要である.そこで本プロジェクトの一環として,福岡大学身体活動研究所への新型IRMSの導入を支援した.この取り組みにより高精度短時間解析が可能となった.
2.障がい者を対象とした測定
身体障がい者8名のヒアリング協力を得て,従来の測定手続に改善を加えながら総エネルギー消費量(TEE)ならびに基礎代謝量(BMR)の同時測定を実施した.ヒューマンカロリメーターによるBMR測定は相対的に負担が軽く,DLW法については試料を尿に限定せず唾液とする柔軟性が重要なことなど多くの知見を得た.
3.障がい児を対象とした身体活動量調査
大阪府立母子保健総合医療センターとの共同研究として,低身長児7名のDLW法によるTEEとフード法によるBMRの評価を行った.当該児においては,身体活動レベルは健常児と変わらないにも係わらず,BMRが体重から推定される値より有意に高く,これを受けTEEについても高い傾向,即ち代謝亢進が認められた.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Use of Doubly Labeled Water to Validate a Physical Activity Questionnaire Developed for the Japanese Population2011

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa-Takata K, Naito Y, Tanaka S, Ebine N, Tabata I.
    • 雑誌名

      Journal of Epidemiology

      巻: 21 ページ: 114-121

    • 査読あり
  • [学会発表] 二重標識水法による低身長児のエネルギー消費量と三大栄養素の摂取バランスに関する研究(第1報)2011

    • 著者名/発表者名
      西本裕紀子, 谷口祐子, 惠谷ゆり, 河本浩二, 宮谷秀一, 海老根直之, 中江悟司, 位田忍
    • 学会等名
      第8回日本小児栄養研究会
    • 発表場所
      栃木県総合文化センター(栃木県)
    • 年月日
      2011-03-12
  • [学会発表] スポーツ選手のエネルギー消費を測る:二重標識水法2010

    • 著者名/発表者名
      海老根直之
    • 学会等名
      第21回日本臨床スポーツ医学会学術集会
    • 発表場所
      つくば国際会議場(茨城県)
    • 年月日
      2010-11-07
  • [学会発表] 健康づくりのための身体活動量の基準値(23エクササイズ)と歩数の関係2010

    • 著者名/発表者名
      大島秀武, 引原有輝, 大河原一憲, 高田和子, 三宅理江子, 海老根直之, 田畑泉, 田中茂穂
    • 学会等名
      第65回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      千葉商科大学(千葉県)
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] Field metabolic rate in relation to flight cost of Streaked Shearwaters Calonectris leucomelas2010

    • 著者名/発表者名
      Masaki Shirai, Akemi Ushijima, Emiko Oda, Takashi Yamamoto, Maki Yamamoto, Naoyuki Ebine, Yasuaki Niizuma, Nariko Oka
    • 学会等名
      1st World Seabird Conference
    • 発表場所
      Victoria Conference Centre (Victoria, Canada)
    • 年月日
      2010-09-08

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公開日: 2012-07-19  

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