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2009 年度 実績報告書

2型糖尿病の進展および合併症における血漿プロテオーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 20700557
研究機関山口県立大学

研究代表者

加藤 元士  山口県立大学, 看護栄養学部, 助教 (60336930)

キーワード糖尿病 / 血漿 / プロテオーム解析 / KK-Ayマウス
研究概要

本研究は、生活習慣と大きな関わりを示す2型糖尿病の発症、進展およびその合併症(糖尿病性腎症)の病態の解明を目的とする。そこで、2型糖尿病モデルであるKK-Ayマウスを用い、週齢を追うごとに症状が悪化する病態のステージ別に血漿プロテオーム解析を行うことにより、糖尿病およびその合併症に特異的なタンパク質を同定した。
はじめに、「KK-Ayマウスの血漿を用いた経時的なプロテオーム解析」として、4、8、12及び20週齢の血漿を用いて病態のステージ別にSDS-PAGEおよびLC-MS/MSにより、タンパク質解析を行った。その結果、病態の進展に伴いApolipoprotein E、Fibrinogen gamma chainをはじめ、特異的に変動するいくつかの血漿タンパク質候補を同定した。さらに、そのタンパク質の同定結果をWestern Blot法により確認した。
次に、「糖尿病進展に伴う合併症(糖尿病性腎症)の新たなバイオマーカーの探索」を実施した。
KK-Ayマウスは40週齢までの腎臓においてびまん性の腎硬化症が約60~80%発症し、メサンギウム細胞の増加もみられる。そのため、マウスを48週齢まで飼育し、24、36及び48週齢に血漿を採取し、各週齢の体重、摂食量、摂水量、血糖値、HbAlc値、尿中アルブミン値、尿中クレアチニン値、A/C比を測定した。そして、各週齢の血漿を用いて病態のステージ別にSDS-PAGEを用いて、タンパク質解析を行った。その結果、病態の進展に伴い特異的に変動するいくつかの血漿タンパク質バンドを検出した。現在、これらについてLC-MS/MSにより候補タンパク質の同定を行っている。
以上、本研究にて同定されたタンパク質は、糖尿病の発症、進展および合併症を予測する指標となり、早期診断および治療に寄与するものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 2型糖尿病モデルKK-Ayマウスの血漿プロテオーム解析2009

    • 著者名/発表者名
      加藤元士、木村有香、長坂祐二、田中寿幸、張秀蓮、蔵満保宏、中村和行
    • 学会等名
      第82回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル神戸国際展示場
    • 年月日
      2009-10-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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