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2008 年度 実績報告書

骨格筋萎縮シグナルにおけるPKCδの役割

研究課題

研究課題/領域番号 20700559
研究機関順天堂大学

研究代表者

田村 好史  順天堂大学, 医学部, 准教授 (80420834)

キーワード廃用性筋萎縮 / PKC δ / 酸化ストレス
研究概要

(目的) 近年、廃用性筋萎縮の発症・進行に酸化ストレスが関与するという報告が相次いでいるが、酸化ストレスがどのようにして、筋萎縮という表現系を引き起こしているかは不明である。我々はレドックスキナーゼとして知られているProtein kinase C delta (PKC δ)が、不活動により生じた酸化ストレスと筋萎縮という表現系を結びつけているメディエーターであると仮説し、検証を行った。
(対象及び方法) 本年度は、PKC δのノックアウトマウスを用いて、廃用性筋萎縮におけるPKC δの関与を検討した。PKC δノックアウトマウスに後肢懸垂を1日から14日施し、筋の湿重量を測定した。また、酸化ストレスが生じているかをタンパク質のカルボニル化を指標とし、検証した。また、筋萎縮時に発現が増加することが知られているE3ユビキチンリガーゼであるMAFbx、MuRF1の発現量をrealtimePCRにて測定した。
(結果) 後肢懸垂により、マウスヒラメ筋において酸化ストレスが生じていることが示唆された。また、WTマウスのヒラメ筋は14日の後肢懸垂により約40%湿重量が減少したが、KOマウスでは、その減少に抑制傾向が見られ、その際、MAFbx、MuRF1の発現増加も抑制していた。
(考察) PKC δはユビキチンープロテアソーム系を介して、廃用性筋萎縮に関与していることが示唆された。今後は、これらの現象についてさらに検討を重ねて、PKC δが骨格筋萎縮に関与する機序について考察していく。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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