• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

骨格筋萎縮シグナルにおけるPKCδの役割

研究課題

研究課題/領域番号 20700559
研究機関順天堂大学

研究代表者

田村 好史  順天堂大学, 医学部, 准教授 (80420834)

キーワード廃用性筋萎縮 / PKCδ / 酸化ストレス
研究概要

(目的)近年、廃用性筋萎縮の発症・進行に酸化ストレスが関与するという報告が相次いでいるが、我々はレドックスキナーゼとして知られているProtein kinase C delta (PKCδ)が、廃用性筋萎縮に関与すると仮説した。また、PKCδはピルビン酸をアセチルCo-Aへの変換に関与していることが知られているので、糖代謝、特にインスリン感受性への関与を考えた。
(対象及び方法)本年度は、PKCδノックアウトマウスに後肢懸垂を1日から14日施し、筋の湿重量を測定した。また、筋萎縮時に発現が増加することが知られているE3ユビキチンリガーゼであるMAFbx、MuRF1の発現量をrealtime PCRにて測定した。さらに、肥大・萎縮に関与しているシグナル(Akt-mTOR、p38、JNK等)に関しても検討を加えた。また、ノックアウトマウスの筋を摘出し、ex vivo incubation法にてインスリン感受性、インスリンシグナルの検討を行った。
(結果)後肢懸垂により、WT、KOともにヒラメ筋、足底筋、腓腹筋は同様に萎縮した。萎縮率で考えるとKOのヒラメ筋は、WTのヒラメ筋の萎縮率よりも小さかった。また、MAFbx、MuRF1はWT、KOともに同様に増加した。また、肥大・萎縮のシグナルも、WT、KO間に差は認められなかった。インスリン感受性、ならびにインスリンシグナルにおいてもWT,KO間で差は認められなかった。
(考察)PKCδは骨格筋のサイズに対して、促進的に働くと推察されたが、糖代謝に対して大きな役割を担っていないと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 異所性脂肪 メタボリックシンドロームの新常識2010

    • 著者名/発表者名
      田村好史, 他
    • 総ページ数
      124
    • 出版者
      日本医事新報社

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi