1、家庭科教育における授業実践報告を、日本家庭科教育学会、日本家政学会、家庭科教育研究者連盟の機関誌および学会誌から収集し、現在分析作業中である。これは学術分野と民間団体における実践報告を分析することにより、より相対的に実践報告の現状と課題を把握することを目的として実施している。 2、平成21年度の聞き書き調査に先立ち、1の作業経過を基に質問項目を作成し、家庭科教員4名を対象に予備調査を実施した。それを踏まえ、質問項目の内容を調整した。4名は現職の教員2名、元現職の教員2名とした。聞き書き調査を具体的にどのように進めていけば、性教育実践を進める上での課題を明らかにしていくことができるかを明確にすることができた。 3、現行家庭科教科書におけるセクシュアリティの記載を分析し、7月29目に開催されたIHFE/国際家政学会(スイスγにてその成果を報告した。教科書会社によって記述にばらつきがあるが、家庭科では、生活者としての視点から性教育を実践することが可能であることが明らかとなった。 4、1、3に関連させた実践報告を執筆した(平成21年6月に教育図書より出版予定である)。 5、8月22目〜25目にかけて、韓国での性教育実践に関わりのある教育機関、教員と交流し、性教育のテキストや家庭科の教科書を収集した。現在、分析作業中である。
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