本研究の目的はいかの3点を明らかにすることである。 (1)親子(家族)関係の良好さ、親子(家族)共有行動や会話の頻度、日常生活スタイル、親(家族)の趣味や信条等から学習意欲の形成はどれ程影響を受けているのか。 (2)家族員等、周囲の人のどのような働きかけが各教科のどの部分(能力)を好きにさせるのか。 (3)一度好きになったものを突き詰める日常的な習得方法、必要な環境、条件とはなにか。 これらは、過去の研究で明らかにした「家族に教科学習内容を直接教えた関連行動の有無」だけではなく、家族との親密度や生活傾向等で同じ様な行動が行われていても、人間関係によりプラス効果の度合いが違うことが新たに明らかにできると予想される。また「一度好きになった事は継続しやすい」という結果をさらに追究し、継続させている方法、具体的な趣味知識の維持方法を明らかにすることで、家庭教育と学校教育の連携した、それぞれの学習意欲形成に対する役割を見いだす意義を持つ。
|