本研究の目的はどのような家族の行動が子どもの教科への興味を高めたのかを明らかにすることである。結果、親が自分の興味があることを子どもと一緒に日常的に行い、知識や技術を習得する楽しさを伝えることが、子どもによい影響を与えていた。また、興味関心の形成と持続には本人の持つその学習内容への到達目標意識が影響しており、その到達目標は具体的なイメージ形成、生活への必要度、頻度と刺激、家庭内資源・文化資本、対象が実技か鑑賞か、内容への高尚意識、仕事への連動等のイメージが関わっていると分かった。これらをどう家族が働きかけた上でさらに知識の習得に好印象を与えるかで学習意欲が影響されると考えられる。
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