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2010 年度 実績報告書

地震時の住宅内における負傷危険度評価手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20700578
研究機関大阪市立大学

研究代表者

生田 英輔  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教 (50419678)

キーワード減災 / 防災 / 人的被害 / 人体ダミー / 家具転倒 / シミュレーション
研究概要

阪神・淡路大震災における人的被害調査によると、建物被害が軽微な堅牢建物でも家具による骨盤や大腿骨の骨折が発生していたことが明らかとなっている。本課題では、地震時の住宅内における典型的な負傷発生要因として、転倒家具による大腿骨骨折の定量的評評価手法の開発を行った。
22年度は、長周期地震動による集合住宅の屋内被害を想定し、一般的に一室に家具および寝具が設置されている、ワンルームマンション居住者に対してアンケート調査を実施した。その結果、室面積が狭小なため家具の設置個数が少なく、家具による直接的な人的被害は少ないが、避難経路の遮断が問題となる可能性が明らかになった。次にこの調査結果を受け、ワンルームマンションでの典型的な間取り・家具配置パターンを近似した状況をコンピュータシミュレーションによって再現した。家具の配置パターンによって変化する地震後の屋内被災状況を確認した。
21年度より継続している、大腿部モデルによる実験に関しては、22年度は新たに荷重計(ロードセル)を導入した。これにより、従来は計算で求めていた直接大腿部へ載荷される家具重量の値を、実験的に求めることが可能になった。加速度センサーは大腿部モデル内に設置、圧力センサーは衝突体(家具)表面に設置し、タンス転倒実験を実施した。タンス単体で36kg、タンス+衣料で48kg、タンス+衣料+おもりで58kgの三種の条件とした。2種のセンサーからのデータにより評価の信頼性が向上できたと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 地震時の人体被災度計測手法の開発-大腿部モデルの開発と家具衝突実験-2011

    • 著者名/発表者名
      生田英輔, 上西亮, 宮野道雄, 長嶋文雄, 梶原浩一
    • 雑誌名

      地域安全学会論文集

      巻: No.14(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 大腿部模型を用いた地震時の家具転倒による大腿骨骨折の危険性評価に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      上西亮, 生田英輔, 宮野道雄, 梶原浩一
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学(富山県富山市)
    • 年月日
      2010-09-25
  • [学会発表] 大腿部模型を用いた家具転倒による大腿骨骨折の危険性評価に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      上西亮, 生田英輔, 宮野道雄, 梶原浩一
    • 学会等名
      日本建築学会近畿支部研究発表会
    • 発表場所
      大阪工業技術専門学校(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2010-06-20

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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