研究概要 |
本研究では,ある食品が持つ分光反射特性と,計測対象とする含有成分の吸光度特性に基づき,高解像度に含有成分の分布を視覚化,評価する手法を確立した.本手法では近赤外領域での光の吸収,反射特性を用いるため,個々の食品が持つ色の微妙な違いに影響されない.また従来の脂肪,筋肉などといった大まかな画像評価とは異なり,脂肪酸,アミノ酸,糖質など,いわゆる食品のおいしさに関連する成分を評価することが可能である.さらに,一般的な吸光度測定と比べ,少ない破壊で,かつ高速であり,また複数の成分分布を一度の観測から得ることが可能となった.
|