研究概要 |
e-Learning教材の多くは,学習者が教材を読解する段階を中心として構成されている.このような形態のe-Learningは,教材配布の簡便化,学習者個々のペースに合わせた学習,大まかな進捗状況の把握,といった点で有用性が高いといえるが,同時に,その中心となっている読解段階において,紙ベースの従来の自習と大差ない学習形態になっているという問題が生じている.この読解段階をe-Learningのインタラクティブ性を活かしたものとし,学習者の動機付けを高めることが,本研究の目的となる. 当該年度は、e-Learning教材への学習者の動機付けを高めるため,実際に教材への下線引きと下線引きの箇所を組み立てることのできる学習支援システムを開発し,150名の学生に対して実験を行った。詳細な分析については現在行っているが、主観として下線を引いた箇所の組み立てがある学習者とそうでない学習者では、動機付けや理解度にも影響していると考えられる。
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