研究課題
本年度は、これまでの研究成果をもとに授業リフレクション支援システムの開発を行うとともに、提案リフレクション手法の汎用化、ならびに提案手法を活用したFDの実践のための研修プログラムの調査・開発を行った。先ず、授業リフレクション支援システムの開発では、昨年度までの研究成果に基づき、教師と学生との対話場面の確認ができるよう、音声認識技術を応用し、授業内の発話個所から教師か学生かの話者を識別する技術を新たに発案した。これにより授業中の対話を時系列に沿って表示可能とし、授業リフレクションを促進できることを確認した。また、これまで本研究では、教師による講義を中心とした対面授業の中で、時折、学生との対話を行う形式の授業における授業設計の改善・高度化を対象としてきたが、今回、より汎用的な授業を対象とすべく、授業中の対話が重要となる語学教育を例にとり、かつ、対面授業と授業時間外のeラーニングによる復習からなるブレンディッドラーニングの形式による授業への適用を試みた。さらに、豪州メルボルン大学高等教育研究センターの協力のもと、同大学客員研究員で本研究の研究協力者である今野氏とともにメルボルン大学が実施する各種教育支援プログラムや取り組みの調査を実施し、これまでの研究成果、ならびにこの調査結果に基づき、若手大学教員のためのFD研修プログラムを開発し、H22年8月、ならびにH23年3月の2回、メルボルン大学を会場として京都大学や東北大学の若手教員および大学教員を目指す学生を対象としたFD研修の実践的試行を行った。
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2011年電子情報通信学会総合大会講演論文集
ページ: 160
教育システム情報学会研究会論文集
巻: Vol.25,No.7 ページ: 89-96
中国語教育学会第8回全国大会予稿集
ページ: 79-83
2010PCカンファレンス論文集
ページ: 227-230
教育システム情報学会第35回全国大会講演論文集
ページ: 133-134
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http://www.rpip.tohoku.ac.jp/seeds/profile/18/