本年度は、本研究の目的であるデータ・テキストマイニングを活用した授業評価アンケートの分析を行うための環境を構築し、授業評価アンケートのデータベース化を行うなど、来年度に本格的な分析を行うための準備を行った。 環境の整備としては、具体的には、大量のデータを処理するのに必要な要件を検討して、必要な処理速度を備えたPCを2台購入し、RAIDの構築や、OSのインストールなどをおこなって、それぞれに異なった分析に対応した統計処理用のソフトウエアをインストールした。 来年度の分析の準備としては、授業評価アンケートデータ数値情報と文字補情報をデータベース化すると共に、自由記述欄に対して、形態素分析と係り受け分析を施して、その結果を以降の分析に柔軟に対応できるようにデータベース化した。更に、そのデータベースを利用して、これまでの授業評価アンケートの自由記述の結果から、tf-idf法用いて、キーワードを抽出し、数年間の授業評価アケート全体を通した発言傾向を把握することができた。 以上より、本格的な分析に必要な基盤が整ったことから、次年度は、本研究の本来の目的である、寿魚の理解度や満足度などの数値データと文字データの関連を、相関ルールや回帰二進木分析、コレスポンデンス分析などを通して明らかにすることや、授業ごとにキーワードの表示及び分析内容のフィードバックなどを行うシステムの開発を円滑に進めることが可能と考えられる。
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