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2009 年度 実績報告書

電子メディアコミュニケーション参加者の感情状態判定支援システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20700648
研究機関東京福祉大学

研究代表者

加藤 由樹  東京福祉大学, 教育学部, 講師 (70406734)

キーワード教育工学 / eラーニング / 電子メディア / 感情 / CMC / コミュニケーション
研究概要

電子メディアを用いたコミュニケーション環境において得られる(1)客観的なデータを処理して、(2)電子メディア参加者の感情状態を判定し、(3)コミュニケーションの管理者(教員やeラーニングのメンターなど)や参加者に表示するシステムを検討することが、本研究の目的である。
前年度に行った実験や調査から明らかになった点として、喜びなどポジティブな感情の場合、生じた感情をそのまま伝えようとするのに対して、ネガティブ、敵意感情では、生じた感情を弱めて伝えたり、意図的に別の感情を伝えたりする傾向がある。そこから、21年度は、システム化に向けて、感情判別の仕組みを二つに分けて検討した。すなわち、ポジティブ感情は、電子メディアで交わされるメッセージのテキスト、顔文字・絵文字から判別することができると考えられる。一方、ネガティブ感情では、送信者がそのまま感情を伝えようとしないため、メッセージ情報からだけでは判別が困難であると考えられる。そこで、ネガティブ感情を伝えるための手がかりについて、技術的にシステム化の可能な、マンガによるメッセージ表現とメッセージの背景画による表現を提案した。これらを用いることで、ネガティブ感情を表現することができれば、システム化において判別の手がかりにもなる。これらの使用について、評価実験を行ったところ、ネガティブ感情よりもポジティブ感情を伝える際に、これらを使用したいという結果を得た。以上より、ポジティブ感情を判別する手がかりは明確になったが、ネガティブ感情については、判別が困難であり課題として残された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Background images of messages and interpretation of emotional cues intext-based communication2010

    • 著者名/発表者名
      Kato,Y., Kato, S., Chida, K.
    • 雑誌名

      Proceedings of IADIS International Conferencee-Society 2010

      ページ: 560-562

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analyzing emotional cue transmission and message contents in Japanese mobile phone email communications2009

    • 著者名/発表者名
      Kato, Y., Kato, S., Scott, D.J., Takeuchi, T.
    • 雑誌名

      Proceedings of World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia and Telecommunications (ED-MEDIA)2009

      ページ: 654-663

    • 査読あり
  • [学会発表] コミュニケーションにおけるマンガによるメッセージ表現の提案と検討2009

    • 著者名/発表者名
      窪田尚, 加藤由樹, 加藤尚吾
    • 学会等名
      情報教育研究集会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2009-11-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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