研究概要 |
本研究は、先端的な博物館研究をもとに、博物館の展示手法、ならびに、展示解説システムのあり方を研究するとともに、実際にコンテンツ開発を行うものである。 (1)展示における学びの過程(making of meaning)の調査 博物館学者Falk,John H.氏が論じる博物館の学びの構造をもとに、博物館で来館者が実際に体験する事柄を詳しく分析し、博物館で「市民が何を得ているか」を明らかにする。その結果から、新しい博物館展示システムを提案する。 (2)展示解説システムの開発 名古屋市科学館の来館者調査や市民アンケートの分析をふまえ、博物館体験を整理しそれをもとに「思い出」ベースのバーチャルミュージアムを開発する。さらには、研究者の参画が展示解説には有効であるとの分析から、専門家と資料の融合した展示解説システムを金城学院大学の里山を舞台に開発する。
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