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2008 年度 実績報告書

楽器演奏上達のための動作と音の解析に基づくコツ伝授システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20700655
研究機関沖縄工業高等専門学校

研究代表者

野口 健太郎  沖縄工業高等専門学校, 情報通信システム工学科, 准教授 (00335100)

キーワード楽器演奏上達 / 動きと音の協調 / コツ伝授 / 教授法の定量的評価 / eラーニング / バイオリン指導
研究概要

本研究では, バイオリン演奏を対象にして, 奏者の腕の動き, 手の運び, 姿勢などをモーションキャプチャーを用いて動作解析し, これと同時に奏でる音を解析し, そして動きと音を協調させた演奏上達のための教育法(コツ伝授システム)を開発する. 従来の教育法は, 動きに関しては指導者の動きを真似て指導するが, 奏でる音に関しては感覚で指導するしかない. このような教育法に対し, 我々が開発する教育法は, 動きと音を定量的に評価し, それに基づく適切な教材(動画や教材ソフトウェアなど)を用いた教育法である.
本研究はバイオリンを対象に行い, 初めにバイオリンの動きと音を解析するための環境構築を行った。次に, バイオリン指導の初期段階の右腕の動きと弓と弦の交わり具合をモーションキャプチャーにより解析を行った. そして, バイオリン指導者が口頭で伝えていたことを数値的(ビジュアル的)に表現することにより, これまでの指導の裏付けや, 中上級者が陥る癖(弓の動きが8の字運動となる点)の定量化により原因を確認することができた. 更に, 指導者が無意識に行っていた動作を, 定量化することにより, 新たな発見(右腕の動きが等速度運動)となっていることを知ることが出来, 指導の手助けとなった. また, その解析に基づき簡単な指導を行い, その適切な指導方法の可能性を見つけることができた. 最後に, 動きと音を可視化することで現段階では指導者のみであるが, 楽器教育への手助けになっていると考える.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 腕の動作計測と音の解析による初期のバイオリン指導の検討2009

    • 著者名/発表者名
      野口健太郎, 我那覇元規, 神里志穂子, 水野正志, 田所嘉昭
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      20090300
  • [学会発表] 腕の動作計測に基づくバイオリン指導の解析2008

    • 著者名/発表者名
      我那覇元規, 野口健太郎, 神里志穂子, 野崎真也, 水野正志
    • 学会等名
      第16回電子情報通信学会九州支部学生会講演会
    • 発表場所
      大分大学
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] 腕の動作解析に基づく楽器指導の検討2008

    • 著者名/発表者名
      野口健太郎, 我那覇元規, 神里志穂子, 水野正志, 田所嘉昭
    • 学会等名
      第7回情報科学技術フォーラム(FIT2008)
    • 発表場所
      慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] 動作計測に基づく技能教育の取組み2008

    • 著者名/発表者名
      野口健太郎
    • 学会等名
      Bbカンファレンス2008in沖縄
    • 発表場所
      ルネッサンスリゾートオキナワ
    • 年月日
      2008-11-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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