| 研究概要 |
本年度は,ティーチング・ポートフォリオの内容についての文献研究にとどまらず,様々な角度からの調査を行った.実際にティーチング・ポートフォリオの作成ワークショップ企画実施,ティーチング・ポートフォリオに関する講演,遠隔型のティーチング・ポートフォリオ作成メンターとしての活動などを積極的に行い,それらの参加者および聴衆に対してアンケート調査を逐次実施し,ティーチング・ポートフォリオに関してどのような情報が必要であるのか,また,どのようなシステムが有効であるのかについてのデータを得た.
また,海外の大学のウェブサイトの調査を行い,ティーチング・ポートフォリオに関してCTL(Center for Teaching and Learning)等がどのような情報やサービスを提供しているのかについて情報収集を行った.5月には,アメリカのテキサス・クリスチャン大学で行われたアカデミック・ポートフォリオ(ティーチング・ポートフォリオの拡張版)の作成ワークショップに参加し,自らティーチング・ポートフォリオに加えてアカデミック・ポートフォリオの作成をした.さらに,CTLの所長にインタビューを行い,その活用方法やサポート体制について情報を得た.
日本における作成ワークショップ実施時(8月)以降,ワークショップ参加者との情報共有の場としてWikiシステムを利用して試行的なサイト構築を試み,本格的なサイト構築に向けてのコンテンツや構成について検討を行った.
以上の成果の一部は学会において発表され,報告書としてまとめられた.
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