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2009 年度 実績報告書

組織論・学習論を援用した実験系ラボラトリーにおける知識生産実践のエスノグラフィ

研究課題

研究課題/領域番号 20700661
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

伊藤 泰信  北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 准教授 (40369864)

キーワード文化人類学 / 知識社会学 / 科学技術社会論
研究概要

本研究は、組織論や学習論の視角などを援用しながら、実験系のラボラトリーにおける科学的な知識生産の営みを記述・分析することを目的とするエスノグラフィ研究の試みである。研究代表者の勤務先に属するバイオ系・実験系のラボラトリーの協力を仰ぎつつ、教員・院生・研究員・事務職員等へのインタビュー、実験室活動の観察などの調査を実施することが主題である。
ラボ組織の時間軸のミクロな変化についての事例分析の試みは、「実験系研究室における差異化と微視的変化をめぐって-大学院大学のバイオ系ラボラトリーの『のれん分け』の事例から」と題する論考として投稿・査読を経てジャーナル(九州人類学会報)に発表された。
本年度も引き続き、科学技術社会論を専門とする研究者、科学技術に関心をもつ人類学・社会学の専門家たちと学会・研究会等で活発に議論を交わした。米国で開催された4S(The Society for Social Studies of Science)参加の機会を通じて、海外の研究者たちとも交流を広げ、国内でも、科学技術と人類学についてのセッションを組織するなどして(北陸人類学研究会)議論を重ねた。
そうした議論を積み重ねる中で、実験系ラボラトリーと、産業界との関係やネットワークという観点の重要性についても考えが及ぶに至り、そうした観点から、今年度は、企業の研究組織(実験系ラボラトリーの出身者が働く企業や、研究代表者の勤務先に属する社会人学生の所属する企業の研究所)についての現場調査も合わせて行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 実験系研究室における差異化と微視的変化をめぐって-大学院大学のバイオ系ラボラトリーの『のれん分け』の事例から2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤泰信
    • 雑誌名

      九州人類学会報 36

      ページ: 77-85

    • 査読あり
  • [学会発表] 人類学とその環境とのバウンダリーワークをめぐって-エスノグラフィの実務的応用を中心に-2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤泰信
    • 学会等名
      日本文化人類学会第43回研究大会
    • 発表場所
      於 大阪国際交流センター
    • 年月日
      2009-05-30
  • [図書] 「学という市場、市場のなかの学-人類学とその外部環境をめぐって」『シリーズ来るべき人類学一経済からの脱出』(織田竜也・深田淳太郎編)2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤泰信
    • 総ページ数
      25-55
    • 出版者
      春風社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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