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2008 年度 実績報告書

ベシクル表面への機能性ナノ物質の面内複合集積化

研究課題

研究課題/領域番号 20710088
研究機関東京理科大学

研究代表者

橋詰 峰雄  東京理科大学, 工学部第一部, 講師 (40333330)

キーワードナノ材料 / 有機一無機ハイブリッド / ウェットプロセス / 自己組織化
研究概要

本研究はナノテクノロジーの要素技術として、無電解めっきやゾルーゲル反応等のウェットプロセスを用いて金属や半導体、金属酸化物などからなるナノ物質を二次元面内で複合集積化するための新手法の開発を行うものである。集積化の足場として有機-無機ハイブリッドベシクル「セラソーム」の脂質膜表面など、分子の自己組織化によって形成される表面を利用し、それらの特性をナノ物質の選択的集積化の駆動力として活用することを目指している。
本年度は疎水化した金属配位子を構造安定なセラソームの膜中に組み込むことで、無電解めっきによりセラソーム表面にNiや磁性合金、Agなどの金属層を数十nmの厚みで修飾することに成功した。また配位子の密度やめっき時間を制御することで、これらナノサイズの金属をベシクル表面に部分的に析出可能であることも明らかにした。これらの成果の一部を雑誌論文に報告した。また無電解めっきだけではなく、バイオミネラリゼーションに倣ったアパタイト析出系の利用についても検討した。金属層の析出によりセラソームの分散性が低下するなど、コロイド分散系で研究を進める難しさが明らかとなり、さらに本研究で提案する概念をより一般的な事例で示すことが重要であると感じたことから、足場として高分子薄膜を用いた系についても種々の検討を行った。その一方であるペプチド分子を用いれば体液類似環境から選択的なアパタイト析出が起こることがわかり、今後このペプチドをリンカーとして膜表面への面内選択的なアパタイト析出が実現できると期待された。以上のような検討により、次年度さらに研究を発展させ、ドメイン構造をもつベシクルや高分子薄膜表面への種々金属および無機ナノ物質の複合集積化を実現するために重要な知見を得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Creation of magnetic cerasomes through electroless plating and their manipulation using external magnetic fields2008

    • 著者名/発表者名
      D. Minamida
    • 雑誌名

      J. Sol-Gel Sci. Technol 48

      ページ: 95-102

    • 査読あり
  • [学会発表] 合成ペプチドによる疑似体液からのヒドロキシアパタイト析出2009

    • 著者名/発表者名
      釜谷則昭
    • 学会等名
      日本化学会第89春季年会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      2009-03-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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