• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

カーボンナノファイバーシートを応用した電子デバイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20710105
研究機関東京工業大学

研究代表者

松本 英俊  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 特別講座教員 (40345393)

キーワードエレクトロスピニング / フェノール樹脂 / カーボンナノファイバー / 化学気相成長 / カーボンナノチューブ / エミッタ
研究概要

本研究では、熱安定性の良いフェノール樹脂ナノファイバーシートを炭化することによって可撓性のあるカーボンナノファイバー(CNF)シートを作製し、さらに表面を機能化することによって、電極一体型機能素子としてのデバイス応用を目指した基礎研究を実施する。本年度は、センサ基板への応用を目指したCNFシートの電気伝導性制御とCNFシートを応用したデバイス(フィールドエミッタ)の作製について検討を行った。
(1) センサ基板への応用を目指したカーボンナノファイバーシートの電気伝導性制御
センサ基板への応用を目指してCNFシートの電気伝導性の制御を試みた。電界紡糸法により作製したフェノール樹脂ナノファイバーシートの炭化処理温度を検討することによって、10~1.0×10^6Ωの範囲で電気抵抗を制御できることを見出した。CNFシートは比表面積の大きな多孔性薄膜シートであり高感度・高速応答性センサへの応用が期待される。
(2) フィールドエミッタデバイスの作製・評価
CNF表面に高密度でカーボンナノチューブ(CNT)を成長させたCNFシートを作製し、その電界電子放出特性を評価した。CNFシート上に成長したCNTは優れた電子放出特性を示し、シリコン基板上に成長したCNTと比べて2倍の増幅係数を示すことを明らかにした。また、CNFシートの透過型電子顕微鏡観察からCNFとCNTの界面には欠陥が存在しないことを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] カーボンナノファイバー表面へのナノ構造体の階層的ハイブリッド化とフレキシブル電極への応用2010

    • 著者名/発表者名
      松本英俊、今泉伸治
    • 雑誌名

      ナノファイバー 1(In press)

  • [雑誌論文] Phenolic resin-based carbon nanofibers prepared by electrospinning : additive effects of poly(vinyl butyral)and electrolytes2009

    • 著者名/発表者名
      S.Imaizumi, H.Matsumoto, K.Suzuki, M.Minagawa, M.Kimura, A.Tanioka
    • 雑誌名

      Polymer Journal 41

      ページ: 1124-1128

    • 査読あり
  • [学会発表] 電界紡糸法によるカーボンナノファイバーの作製と応用2009

    • 著者名/発表者名
      松本英俊
    • 学会等名
      第20回プラスチック成形加工学会年次大会
    • 発表場所
      タワーホール船堀、東京
    • 年月日
      2009-06-03
  • [学会発表] Efficient carbon nanotube field emitter using electrospun carbon nano-fibers as a flexible electrode2009

    • 著者名/発表者名
      松本英俊
    • 学会等名
      2009 Materials Research Society Spring Meeting
    • 発表場所
      San Francisco, CA, USA
    • 年月日
      2009-04-15

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi