• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

中東諸国におけるパレスチナ難民の帰化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20710186
研究機関東京外国語大学

研究代表者

錦田 愛子  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (70451979)

キーワード地域研究 / 西アジア / パレスチナ / 人口・移住 / トランスナショナル・イシュ
研究概要

平成20年度は夏期に、調査対象地であるヨルダンおよびレバノンに渡航し、資料収集と聞き取り調査を行った。資料収集はレバノン国内の首都ベイルートで主に行い、レバノン国籍法および南部国境地帯の歴史・地誌などに関する文書資料(アラビア語および英語)を収集した。これらは日本国内では入手が困難な貴重資料が大半を占める。またレバノンでは、ベイルート・アメリカン大学(AUB)のサリ・ハナフィー教授など著名なパレスチナ研究者から、研究調査上の重要な助言をいただいた。その結果に基づき8月中旬には、実際にレバノン南部の町ティール(アラビア語名「スール」)周辺部で、短期の聞き取り調査を行うことができた。内容は、1990年代に実際にレバノン国籍を取得した人々を対象とする意識調査である。対象者の選定および調査の同伴では、レバノン国内のローカルNGOである「パレスチナ人権組織(Palestinian Human Rights Organization)」の協力を得た。同組織は、研究実施計画の段階ですでに調査協力を依頼しており、レバノン国内のフランス系研究機関に対する協力実績もあることから、順調に調査を終えることができた。調査の成果については日本国内、およびレバノン、マレーシアでの国際会議の場で口頭発表を行った。
ヨルダンでは、ヨルダン大学戦略研究所(Center for Strategic Studies)に所属する研究員と連絡をとり、研究相談を行った。こちらではクウェートの国籍取得者に関する今後の調査の手法についても検討を行っている。国籍法および市民権については、理論面でも先行研究の調査も進めており、成果の一部は小論の形で執筆し、機関紙に掲載された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ヨルダン政府とイラク難民-イラク戦争後の難民の動態-2009

    • 著者名/発表者名
      錦田愛子
    • 雑誌名

      文教大学国際学部紀要 19

      ページ: 63-82

  • [雑誌論文] Palestinians from the "Seven Villages" : Their Legal Status and Social Condition2008

    • 著者名/発表者名
      Nishikida Aiko
    • 雑誌名

      NIHU Program Islamic Area Studies Symposium, Nakba after Sixty Years : Memories and Histories in Palestine and East Asia.

      ページ: 183-194

  • [雑誌論文] 市民権のもつ新たな可能性-中東・パレスチナ難民の離散より2008

    • 著者名/発表者名
      錦田愛子
    • 雑誌名

      民博通信 124

      ページ: 14-15

  • [学会発表] レバノンのパレスチナ難民に関する法的地位の動向〜「7つの村」をめぐる国籍付与問題〜2008

    • 著者名/発表者名
      錦田愛子
    • 学会等名
      日本中東学会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2008-05-25
  • [図書] イスラーム世界研究マニュアル2008

    • 著者名/発表者名
      錦田愛子
    • 総ページ数
      370-374
    • 出版者
      名古屋大学出版会
  • [備考]

    • URL

      http://www.tufs.ac.jp/common/is/kenkyu/kaken/top.htm

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi