本年度は、主に次のような研究活動を行った。 (1)これまでの研究成果のアウトプットとしてまとめた、河かおる・稲継靖之「滋賀県の近現代史のなかの朝鮮人」『大学的滋賀ガイド』(昭和堂、2011年)が出版された。滋賀県高等学校社会科教育研究会・県外研修講師「戦時中の外国人に対する強制労働」(2011年8月2日)、彦根市立城東小学校校内人権教育職場研修講師「在日朝鮮人の差別の歴史に学ぶ~「平和の誓」像」(2012年1月11日)、第43回京都市研究集会第4分科会パネラー「新渡日の児童・生徒の教育をめぐって」(2012年2月18日)などの場で、研究成果に基づいて講演した。 (2)本研究課題に関連した資料(特に滋賀県の在日朝鮮人に関連した古い新聞記事)のデーターベース化を行った。 (3)自治体史執筆委員として閲覧の便宜が得られる旧能登川町関連の資料(本研究課題に関連のある資料)の調査をし、資料編の執筆を行った。現在、本文編の執筆作業を継続中である。 (4)本研究をすすめていくにあたり参照すべきと思われる研究書等の収集と分析を行った。 (5)申請者の所属大学が所蔵する朴慶植文庫の未整理資料の整理を行った。
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