• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

社会心理統合過程における「国家社会主義」の再検証

研究課題

研究課題/領域番号 20720020
研究機関京都外国語大学

研究代表者

福家 崇洋  京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (80449503)

キーワード国家社会主義 / ナチズム / 日本主義 / 共同体 / 社会心理
研究概要

本年度は、以下の4点において研究を進めた。1国内外機関所蔵資料の収集国内では国会図書館憲政資料室、法政大学大原社会問題研究所、同志社大学人文科学研究所、京都大学人文科学研究所、エル・ライブラリーなど、国外ではアメリカ国立公文書館で国家社会主義、日本主義関係の資料を閲覧、複写した。2データ・ベースの作成上記1で蒐集した資料の整理およびデータ入力を進めた(平成22年度公開に向け進行中)。3成果の公表上記の資料収集の成果を踏まえて、同志社大学人文科学研究所の研究会などで発表したのち、(1)「1930年代初期日本における国家社会主義運動-そのナチ党論と「ファシズム」論に焦点をあてて」(『史学雑誌』)、(2)『戦間期日本の社会思想-「超国家」へのフロンティア』(発行所人文書院)を発表した。4新たな知見(1)では1930年代初期の国家社会主義運動がナチズムの日本への導入に先駆的かつ重要な役割を果たしていたこと、同運動がナチズムの批判的分析を通して日本主義や来るべき総力戦体制への批判的視座を築こうとしていたことを明らかにした。(2)ではこれまで発表してきた国家社会主義関連の論文、資料紹介などを著書として再構成し、戦間期における国家社会主義の思想的営為を根本的に描きなおすとともに、同時代の社会思想史にはじめて位置付け、共産主義と距離を取りつつも、日本主義と総力戦体制に対峙する国家社会主義の新たな側面を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 1930年代初期日本における国家社会主義運動――そのナチ党論と「ファシズム」論に焦点をあてて2009

    • 著者名/発表者名
      福家崇洋
    • 雑誌名

      史学雑誌 118(8)

      ページ: 63-86

    • 査読あり
  • [図書] 戦間期日本の社会思想――「超国家」へのフロンティア2010

    • 著者名/発表者名
      福家崇洋
    • 総ページ数
      478
    • 出版者
      人文書院

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi